イベントレポート hello, pop-up vol.01『ttun x SHIHO』
2020年8月30日、POPAPは中目黒のプロモーションスポットOPEN NAKAMEGUROと提携して初のマーケットイベント『hello, popup』を開催した。レポートに加え、イベント開催に合わせて創刊した『hello』についても触れていきます。
01. イベントの模様
『hello, popup』はPOPAPのFeature Brandに所属するブランドとスペース含めて共同で作り上げるマーケットイベント(ポップアップイベント)としてスタートした。「アート」「ファッション」「フード」「ライフスタイル」のジャンル横断で実施する1日限りのイベントだ。
イラスト付きの限定コップで特別なドリンク
イベントではイラストレーターのttun(@ttun_natsu)さんとSHIHO(@shihograph)さんに参加いただき、作品の展示に加え、シャツ、ポスター・ステッカー・ポストカードなどのアイテムの販売も実施。壁や窓に展示された作品の鑑賞やイラストレーターとの会話を楽しみ、作品を購入する来場者。さらに、イベントに合わせて用意された両イラストレーターのイラスト付コップでドリンクが提供され、イラスト付きのドリンクでポップアップイベントの余韻を楽しむ光景が一日中続いた。
「素敵なカフェを見つけました」
「またカフェ利用したい」といった声も多くいただき、POPAPとOPEN NAKAMEGUROの提携によって、人と場所とモノ、そして物語が繋がっていく手応えを感じた。スペースの半分を通常のカフェ営業とした点も良かったと思う。カフェの常連の方がイラストレーターやPOPAPを知るきっかけになるだけでなく、イラストレーターやPOPAPのファンがOPEN NAKAMEGUROという場所を知るきっかけにもなった。
02. 『hello,popup』誕生の背景
昨年32ブランドの皆様と実施した マーケットイベント『POP-UP NOW』、多くの参加者の方とブランドの皆様から再開催のご期待をいただいたこともあり、6月に50ブランドを超える規模でのマーケットイベントを計画していた。しかし、新型感染症の拡大によりイベント自粛要請が強化される事態、POPAPも計画見直しを迫られた。
ポップアップイベントの価値を再考
そこで、イベントの規模ではない、<POPAPらしさ>を追求したマーケットイベントを実施する運びとなった。 今回『hello, popup』を実施するにあたり、開催場所であるOPEN NAKAMEGUROのコンセプト<開かれた場所>と<POPAPらしさ>の融合にも取り組んでいる。いまだからこそ、この場所だからこそ、そんな価値が伝わるにしていきたいと思う。
03. 感染症対策の実施
コロナ禍ということもあるので、OPEN NAKAMEGUROと共同で実施した感染症対策についても触れておこうと思う。OPEN NAKAMEGUROと検討を進めていく中、日頃から取り組まれていた感染症対策に加え、追加の対策を講じることになった。消毒液を入り口・カウンター・ZINE配布スペースに設置、PRについても発信期間・発信内容を調整するなどして、POPAPとしてもコロナ禍初のイベントに向けて万全の準備を整えた。
04. KOUKAN NOTE
体温の感じられるコミュニケーションを、もう一度
『hello,popup』には、POPAPメンバーで考え抜いた『KOUKAN NOTE』の企画がある。昨年12月POPAP主催のマーケットイベント『POP-UP NOW』実施後のアンケートでは、特にブランドツアーやスタンプラリーのようにブランドの皆様と参加者が交流する企画が好評だった。次のマーケットイベントに向けて企画のアップデートを検討してきたが、残念ながらリアルで密に接する状況を作るような企画ができなくなった。
何かが失われているかもしれない
ここ半年間で私たちは、多くのモノ・コトがデジタルに変換されていく光景を目にしてきたが、コミュニケーションの物足りなさや限界を感じた方も多いと思う。文章・音声・動画どれも何かが欠けて、何かかが伝えられてないのかもしれない。
一冊ノートからはじまる世界
小学生のころ、友達と回していた交換日記を思い出して欲しい。その日にあったちょっと嬉しかったこととか、悲しかったこととか、なんとなく誰かに伝えたい、くすっと笑える出来事とか、こっそり話したい好きな人の話とか。 普段はあまり話さないようなことも話せる、そんな存在だった。 手書きの言葉から伝わってくる、気持ちや温度。 現代からなくなりかけていたコミュニケーションのよさが、交換日記にはある。 ブランド・クリエイターの皆様、それぞれの目的のもとに集まるOPEN NAKAMEGUROの利用者の方々が『KOUKAN NOTE』を媒体として繋がっていく。コロナ禍の『hello, popup』では一冊のノートから信じられる世界が創出されることを期待している。
05. ブランドと時代を創るZINE『hello,』
『hello,』創刊の背景にも触れておこうと思う。先ほどお伝えしたように、コロナによって他の事業者同様にPOPAPもイベントや計画の見直しに迫られた。大規模のマーケットイベントの見直しはもちろんのこと、昨年の秋から計画していたブランドの学校についてもマーケットの変化に応じたカリキュラムの見直しも行い、オンライン開催となった。誰しも経験したことのない事態が続く中、前向きな取り組みも走らせることに。
こうして『hello,』は始まった
それが、今回のイベント実施とともに配布を開始したZINE『hello,』。緊急事態宣言、様々な行事やイベントの中止など、ぽかんと空いてしまった透き間に対して、ブランド運営者がどのような眼差しを向けて、何を想うのかを1冊のZINEにまとめた。緊急事態宣言前から動き出したZINE作りの企画会議では、このコロナ禍でどういうメッセージを送るべきなのか、そのメッセージをどのタイミングでどのようにお伝えできるのか、そもそも写真撮影できるのか…まさに暗中模索が続いた。ただ、POPAPが大事にするFeature Brandと一緒にZINEを作ることに対して限りなくポジティブだった。
制作に関わっていただいたすべての皆様に感謝したい
コロナ情勢が流動的な中、配布予定のイベントはずれ込んだ、写真撮影は市中感染が落ち着いたギリギリのタイミングになってしまった、それでもリモート会議を重ねながら創刊まで辿り着いた。工程の多くをリモート創り上げるという点も挑戦的だった。それは、POPAP内部だけでは完結しなかったことも言明しておきたい。企画、撮影、印刷、出版、設置に関わっていただいた皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。POPAPが大事にしてきたモノ・コト、そして時代を反映したZINEになったと思う。「透き間」の解釈については、編集部でも<何かひとつ>を定めていない。それはZINEの中でそうであるように皆さんそれぞれにある、それを貫こう。
イベント以外のZINE配布場所は『hello,』の特設ページやinstagramアカウントのハイライトから確認できる。もし気に入ってもらえたらSNSなどを通して友人にシェアしていただけると嬉しい。創刊の経緯はZINEでも語っているので、この拙い文章と合わせて読み解いていただけると幸いです。
この冊子を開いてくれたあなたに、新しい出会いや気づきがありますように
06. まとめ
『hello, popup』のイベント内容を紹介させていただくとともに、イベントに合わせて創刊されたZINE『hello,』についても触れさせていただいた。また9月のイベント実施日についてもSNS等を通じて、近々ご案内する予定となっている。一度お越しいただきPOPAPが創る世界を感じてもらえると嬉しい。
hello, popup vol.01 開催スペースOPEN NAKAMEGURO
OPEN NAKAMEGUROのコンセプトは[開かれた場所]
中目黒という街にも、そしてこの場を活用して表現をしたい人にとっても、開かれた場所をつくりたいという思いから誕生しました。いつもと同じコーヒースタンドがそこにあって、でも時としてプロモーションスポットになり、展示会場や撮影スタジオにもなる。そんな変わらないものと変わっていくものが共存する空間を軸に、ここにしかない価値を生み出していきます。
OPENING HOURS 11:00 - 18:00
ACCESS
中目黒駅 東口から徒歩5分
〒153-0051
東京都目黒区上目黒2-9-17
Nakameguro Crossover1F