【ブランドインタビュー】旅するおむすび屋に込められた想いとは!?

【ブランドインタビュー】
「旅するおむすび屋」~6年間食で苦しめられた菅本さんが開くおむすび屋に込められた想いとは!?~

こんにちは!qutoriでインターンをしている清水です。
今回は旅するおむすび屋の菅本香菜さん(以下、菅本さん)に活動内容に関して取材させていただきました。 

■菅本さんについて

旅するおむすび屋として活動されている菅本香菜さん。

大学卒業後に不動産会社で営業を担ったのち、上京し(株)CAMPFIREに転職されました。そして菅本さん自身もクラウドファンディングで資金を集め、「旅するおむすび屋」を開始されました。

インスタ:https://www.instagram.com/kana.omusubi/ 
ツイッター:https://twitter.com/Kana314
note:https://note.com/kana314 

■旅するおむすび屋とは

旅するおむすび屋さんと言っても、基本的におむすびを売って回っている訳ではなく、主な活動はおむすびを通じたワークショップです。

幼稚園から大学までの教育機関や自治体などからの依頼で日本全国でワークショップを実施し、地域の人たちとその地域の食材を使っておむすびを作ります。子どもからお年寄りまで誰もが親しむことができるおむすびを用いて、地域の食の魅力を一緒に発見し、発信していく活動をされています。


そんな旅するおむすび屋さんの活動が始まったのは今から6年前だと語る菅本さん。

「食に関心を持ったきっかけは中学から高校の頃にかけて拒食症に苦しんだ経験からでした。当時は食べるのが怖くて、身長160㎝あっても体重が23キロしかなく、医者からも命が危険だと言われるほどでした。精神的な病である拒食症は、食べても大丈夫だと心から思えないと改善しにくいため、長い間苦しめられてきました。辛く苦しい6年間でしたが、高校時代に信頼のおける友人が出来たことをきっかけに、初めて食卓を囲い食べることへの喜びに気づくことが出来ました。大学入学後に拒食症が完治し、より多くの人に食の大切さや楽しさを伝えるべく”旅するおむすび屋”としての今の活動につながることになりました。」


■活動に込められた想いについて

清水)はじめに、ワークショップを通して伝えたい事はどういったことですか?

菅本さん)食べる喜びをみんなに伝えたいです。
私自身が拒食症で一度失ったからこそ気づけた食べることの喜びを伝えたい。
食べることは生きることであり、生きる喜び。毎日繰り返す食事を見つめ直すことで、人生の豊かさが増すキッカケになればと思っています。

清水)なるほど!毎日行うことってきっかけがないと目を向けることがないので、とてもいい機会になりますね。次に活動を通して印象に残っているエピソードについて教えてください。

菅本さん)ワークショップ後に親御さんから子どもの様子について連絡が来たことがありました。
元々お米が嫌いだった子供がおむすびのワークショップをキッカケにお米を食べるようになったり、いつも朝ごはんをなかなか食べない子が次の日からおむすびを自ら作るようになったりするなど、ワークショップの時間を楽しんでもらうことに加え、その後の人生に少しでも影響を与えられることがうれしいです。

清水)それは凄いですね...! 活動を通して大切にしていることって何かありますか?

菅本さん)一番大切にしているのは「私自身が楽しむこと」です。
熱心に活動するとどうしても難しく考えてしまうけれど、真面目すぎる発信だともともと食に興味がある人しか集まりづらくなる。食に関心がない人にも届けるには一緒に楽しめることが大切ですよね。食は食べものを育ててくれる人からその環境までいろんなものが関わってくるものだから、1人でも多くの人が食を考えることでその裏側にまで目を向けられるようになると世界はもっと平和になるはず。食は誰もが関わるものだから、楽しみながら食の喜びを届けることにこだわっています!

清水)本当ですよね。いろんな人に届けるには熱心さだけでなく、楽しむことを忘れないという観点もとても大事ですね!最後にこの先の展望をお伺いしてもよろしいでしょうか。

菅本さん)より多くの人に食の喜びを伝えるため、書籍出版やフードツアーの開催を予定しています。現在は日本全国回りながら47都道府県のおむすびを取材し、書籍にまとめています。その中で発信活動を通して一緒に旅をしたいという声もいただいているので、フードツアーを企画し始めています。また、おむすびは海外で日本のアイデンティティなのでいずれ世界へも進出したいと考えています。

 清水)ありがとうございます。自分も年間100日以上旅するくらい旅が好きなので、フードツアーには是非参加してみたいです!


■最後に

今回は旅するおむすび屋のさん菅本さんに取材をさせていただきました。おむすびを一言で表すと、「愛のこもったもの」と答えた菅本さん。土地の恵みへの愛、それを育ててくれた人への愛、親から子どもへの愛、それらが詰まったものこそおむすびだと語る菅本さんからは、たくさんの愛を感じました!私も取材後におむすびの良さを感じ、近くのおむすび屋さんに寄りました。