奥山由之 × edenworksによる企画展「flowers」渋谷PARCOにて開催
奥山由之×篠崎惠美(edenworks)による「flowers」
─ STRENGTH OF EPHEMERALITY / 花の刹那が、女性の人生に思う。
ロマンチックなようで、切なさを感じさせる言葉が添えられた展覧会「fliower」が、2020年1月31日(金)~2月16日(日)の間PARCO MUSEUM TOKYOにて開催する。
生前に花を愛した祖母が暮らした家を自身のアトリエとする奥山由之。彼はプライベートワークの中で、篠崎恵美が提供した棄てられてしまう花や植物を撮影し続けている。
本展覧会では、そんな奥山由之が亡き祖母と対話をするように撮影した花や植物の写真を、篠崎恵美が空間構成を行なった会場に展示した、唯一無二の展覧会となっている。
会場内に装飾された花や植物は全て本物であり、商業施設内であることを忘れさせてくれる。今回場内で使用されている花や植物は、会期途中からドライ商品として発売されていく。会期中変化していく花々を含めて、冒頭で記した「刹那」を感じることができる本展覧会は、開催直後と終了間近では見られる景色が変わるため、数回足を運んで景色の変化を楽しむのも面白い。
唯一無二の空間構成
会場に入ると、庭園を再現したようなインスタレーションが迎えてくれる。会場内に流れる自然を感じさせる音と、本物の植物を使用した「flowers」の世界観に一気に引き込まれていく。
展示されている写真は、光の温かさと花の美しさ・儚さが奥山由之の視点で切り取られた作品となっている。本人が祖母を想いながら綴った文章が添えられた作品も。
場内奥に進んでいくと、本物と見紛うほど作り込まれた庭が。扉を開け入ると、花や植物の香りとまるで自然の中にいるような音が全身を包み込んでくれる。中は鏡張りとなっており、室内とは思えないような、広々とした空間が広がっていた。
飛石の先には吊るされた写真が。光を受けることにより凛々しさが際立ち、そこに“いる”ような存在感を放っていた。
場内中央には、ガラスで覆うことで「時が止まった空間」を現した花が飾られている。変わるからこそ刹那的な美しさを感じることができるもの、変わらないからこそ強く大切に思えるもの。それらを五感で感じることができる本展覧会。ぜひ、実際に足を運んで体感してみてください。
goods
奥山由之が撮影したedenworksの花の写真をプリントした各種展覧会記念商品や、奥山由之 × edenworksの数量限定POST FLOWERが発売される。会期途中からインスタレーションで使用された花や植物をドライにした商品も発売。
<展覧会記念商品>
奥山由之 × edenworks限定POST FLOWER、ポストカード、マグネット、マッチほか 各種グッズ
クリエイタープロフィール
奥山 由之 | Yoshiyuki Okuyama
写真家・映像作家
1991年東京生まれ。2011年『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞受賞。
2016年には『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞受賞。
主な写真集に『As the Call, So the Echo』『君の住む街』『POCARI SWEAT』『Los Angeles / San Francisco』などがある。
主な個展は、「BACON ICE CREAM」パルコミュージアム(16年)、「君の住む街」表参道ヒルズ スペースオー(17年)、「As the Call, So the Echo」Gallery 916(17年)、「白い光」キヤノンギャラリーS(19年)など。
また、演出家・映像作家としてTVCM・MVなどの映像作品も手がけている他、近年では、広告・CDジャケットなどのアートディレクションも行なっている。
篠崎 恵美(edenworks) | Megumi Shinozaki
フラワークリエイター
独自の感性で花の可能性を見つけ、植物と様々なアイテムを使って新しいクリエイションをする。2009年に独立。
ウィンドウ、店内装飾、ブランドとのコラボレーション、雑誌や広告、CM、MVなどの大型セットから小道具まで、花にまつわる様々な創作を行っている。
2015年に自身初のフラワーショップ「edenworks bedroom」を代々木上原にスタートさせ、2017年にはドライフラワーショップ「EW.Pharmacy」を奥渋谷にオープン。
2019年9月より、edenworksのクリエイションを生む仕事場として「PLANT by edenworks」をスタート。
アーティスト活動としては、イタリアミラノにて紙の花のプロジェクト”PAPER EDEN”を発表。国内外でインスタレーションを行なっている。
■概要
タイトル:奥山由之×edenworks exhibition “flowers”
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷パルコ 4F)
東京都渋谷区宇田川町15-1 tel:03-6455-2697
期間:2020年1月31日(金)~2月16日(日)
10:00-21:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日18時閉場
入場料:一般500円 学生400円 小学生以下無料
展覧会公式サイト:art.parco.jp
主催: PARCO
企画制作:PARCO/band/edenworks
展示ディレクション:HYOTA
広告デザイン:矢後直規(SIX)、上村知世(TOTOI)
ライティングディレクション:HIGASIX
音響:WHITELIGHT