【イベントレポート】文藝天国が運営する PARFUM de bungeiと、オルタナティブスイーツを提供する紅茶専門店 ”喫茶文藝”による1日限定ショップが同時開催!

桜の香りに包まれて、春の訪れを五感を通して体感する一日を 

東京、表参道にて、オルタナティブアートユニット文藝天国が運営する文藝服飾班によるPARFUM de bungeiと文藝食卓班による喫茶文藝の1日限りのポップアップイベントが同時開催されました。
今回POPAP編集部は、徒歩圏内での移動が可能な二つの会場に伺い、各店舗の様子をレポートいたします。

1.PARFUM de bungei

日本らしさを大切に、リニューアルされた香水の数々が並ぶ

香水を商品として扱うPARFUM de bungeiでは、2024年から日本の自然や文化、アート、建築に視点を置いたコレクションを展開し、今回の「リミテッドストア フェーズ アセンション」では、新作の香水 オーデコロン ”somei” が初披露されました。

また、同時に旧作の「Tr.11夢の香りのする朝に。」と「Tr.22緑地化計画」もリニューアルされています。

リニューアルにあたっては、今季から香りだけでなくメゾンのイメージも一新。
パッケージは、シルバーラインが特徴的なスタイリッシュで男女共に手に取りやすいデザインとなっています。

香水瓶にはフランス製のものが採用され、細かく噴霧することができるため心地良く香りを纏うことができます。会場では、来場した方々が商品を手に取り香りを楽しむ様子が見られました。

また、新作のオーデコロン ”somei” は、 PARFUM de bungei により日本の桜の代表的な品種である「ソメイヨシノ」をイメージして製作された香水です。桜の香りは、設立当初に発表された「Tr.11」からPARFUM de bungeiのフォーミュラの要を担ってきました。

天然香料を採取することがとても難しいと言われている桜。深く桜の香りにこだわるために、今回のリニューアルにあたって、オリジナルで製作されています。

本イベントの醍醐味は、なんといっても実際に手にとって香りを試すことができること。
通常、PARFUM de bungeiの商品はオンラインのみでの販売となるため、またとない機会になります。

2度目のポップアップイベントとなる今回は、嗅覚を刺激することで記憶に訴えかける実験的なアプローチと、真っ白な会場と販売スタッフのドレスコードによって桜が際立つ店内装飾となっていました。

また、初開催となる前回のポップアップイベントの際にも「音と香りの実験室」をテーマにすることで、多感覚的な演出をされていたと伺いました。
香りも音も、感じ取ることを「聴く」と表現されるという共通点から、それぞれの香りを感じたときに連想される情景を日常的に耳にする環境音で再構築し、香りのある場所へ近づくと異なる音が聴こえるという空間づくりをされたそう。

嗅覚と聴覚を同時に刺激し、日常で似た環境音に出会ったときに香りを思い出せるかという身体感覚を意識させることで、記憶に訴えかけたと語ります。

2.オルタナティブスイーツを提供する紅茶専門店 喫茶文藝

2024 初春 「花も団子も」

そして、別会場で楽しめる喫茶文藝では、この季節にぴったりのデザートが提供されていました。
今回の新作は、薔薇の花びらと紅茶を煮詰めてつくった自家製ローズティーシロップをもちもちのお団子に滴らし、絹豆腐クリームと紅茶漬けにした苺、そしてチュイルを大胆に添えた新感覚の創作スイーツ。

気品あるローズティーの香りが華やかな味わいを演出し、絹豆腐の苦味が加わることでかつてないほど香りと甘さと苦味が調和した逸品です。

喫茶文藝 立ち上げ当初からのテーマである「和と洋のマリアージュ」が体現されていました。

レシピ開発に携わられたのはパティシエールの桜井さん。
紅茶を偏愛するオーナーがセレクトしたドリンクと、それに合うスイーツに、舌鼓を打つ方も多く見られました。

また、会場では、喫茶文藝のこれまでを展示にて紹介するブースがあり、その歴史が一目で見て取れました。スイーツコースのコンセプトとしては、女性も男性も気軽にデザートを食べられる空間を意識しており、デザートだけでなく、内装や衣装まで統一された世界観の中で物語の中に入るような感覚で楽しむことができます。

各会場でのイベントを通して視覚、聴覚、嗅覚、味覚を刺激することで新たな記憶を呼び起こす繊細で実験的な試みが行われていました。

今回のモチーフとして「桜」が各店舗に散りばめられているのですが、それぞれのブランドの母体としているアートユニット「文藝天国」の楽曲にも春にまつわる歌が多いことからも由来しているそうです。

古文で「花」という表現は、すべて桜を意味しており、そこには「桜を愛でる心とは、日本古来より続いているものであることから、祖国を愛する心とも通じている」というブランドオーナーの美学があるようです。

最後に、オーナーの純靄禾さんに今後の活動についてもお話を伺いました。
「今後もアートユニット文藝天国の活動だけでなく、喫茶文藝やPARFUM de bungeiの活動にも力を注ぎ、ブランドとしての確固たるものにしていきたい」と語ります。

次回ポップアップイベントも構想中で、現在は都内での活動がメインですが、関西進出も検討されているとのことでした。様々な領域に活動の幅を広げる文藝天国、今後の情報にもぜひ注目してみてください!

PARFUM de bungei 公式サイト:https://bungei.shop/
喫茶文藝オンラインショップ:https://bungeitengoku.com/teasalon