「おさなごころを、きみに」in 東京都現代美術館

おさなごころを問い直す体験型企画「おさなごころを、きみに」が東京都現代美術館で開催

8K 作品上映「MADD.作品集」、GRINDER-MAN、安藤英由樹、藤木淳、のらもじ発見プロジェクト、錯視ブロックプロジェクト、ジュスティーヌ・エマール、AR三兄弟らが参加

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親子や幅広い年齢層がともに美術館を訪れ、誰もが持つおさなごころを体験的に問い直し、優れた芸術表現の可能性を知る「はじめの一歩」となる企画として「おさなごころを、きみに」展が東京都現代美術館にて2020年7月18日(土)から9月27日(日)まで開催されます。

本展は、かつてこどもだった私たち―大人が忘れてしまったクリエイティブな「おさなごころ」を思い起こし、 メディアテクノロジーによる作品や映像を通して、こどもと大人が一緒に楽しめる展覧会です。触覚、身体、音と言葉、忘却、宇宙などをテーマとした空間を巡りながら、インタラクティブ体験、身体表現、音や文字による作品資料や映像上映、現代美術コレクション展示を体験します。併せて、教育機関や地域と連携したオープンワークショップが会期中に展開されます。

また、本展は「こどものための現代美術展」であると同時に、大人/こどもを往来する、いわばネオテニー(幼形成熟=こどもの姿でありながら大人である)的なこころのありかたをベースに構成されています。展示を通して、戦後から現在まで日本から世界に発信され、高く評価されている新旧のアート&テクノロジーを知る/考えることを試みています。来館者は作品表現をこまやかに鑑賞し、身体を動かして作品の一部になったり、記念写真を撮ったり宇宙に触れたりしながら、空間を巡ります。そして、作品上映を楽しんだあと、展覧会の最後には、見慣れた世界の面白さを取り戻すために、「はてしない物語」(ミヒャエル・エンデ作)のように、忘れていた「本当の名前」を受け取ります。

老いも若きも、親子もお友だちも、カップルもおひとりさまも、まるで生まれかわるように、新たな気持ちで美術館をあとにしていただければと思います。芸術も社会も新たな局面を迎えつつあるいま、私たちは技術や文化の特異点(シンギュラリティ)の中にいるのかもしれません。2020年の夏から秋のひととき、誰もが内包する「おさなごころ」を思いだし、次なる表現の可能性について考える展示をぜひお楽しみください。



■展覧会概要

【おさなごころを、きみに】

会期 2020年7月18日(土)〜9月27日(日)

休館日 月曜日(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日

開館時間 10:00〜18:00(展示室入場は閉館の 30分前まで)

観覧料 一般 1,300 円 / 大学生・専門学校生・65歳以上 1,000 円 / 中高生 800 円 / 小学生以下無料

会場 東京都現代美術館 企画展示室 3F

住所 東京都江東区三好4丁目1−1

企画公式サイト https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Cherish-your-imagination/

主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

共催 株式会社NHKエンタープライズ

特別協力 MADD. Committee/アストロデザイン株式会社

機材協力 シャープ株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ほか

協力 公益財団法人科学技術広報財団 /「一家に1枚宇宙図」制作委員会 / 一般財団法人 ニッシャ印刷文化振興財団 / 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) / 株式会社ビデオリサーチ / ミネベアミツミ株式会社 ほか


参加予定作家

名和晃平、吉岡徳仁、8K作品上映「MADD.作品集」、GRINDER-MAN、安藤英由樹、藤木淳、のらもじ発見プロジェクト、錯視ブロックプロジェクト、ジュスティーヌ・エマール、phono/graph、IDEAL COPY、CTG、幸村真佐男、森脇裕之、小阪淳、AR三兄弟、Rhizomatiks Research / ELEVENPLAY / MIKIKO / 真鍋大度 / 石橋素 / Kyle McDonald、渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) ほか



■展覧会の見所

1 巡って楽しむ展示空間と関連プログラム

東京都現代美術館のコレクション作品による導入展示に始まり、ゆるやかに重なり合う「触覚」「身体」「音と言葉」「忘却」「銀河」の空間を巡り、大型映像上映や、多様な年齢層を対象にしたオープンワークショップ(リモート開催を含め、会期中に展示室内で開催予定)をお楽しみください。「忘却」「銀河」の空間を抜けると、まるで生まれかわるように展示空間を再び回遊できます。

2  高精細映像による作品上映

高精細な8Kの映像作品(導入展示・無料)を上映します。微細な画面のすみずみに宿る表現の可能性にご注目ください。また、特別上映(3D・予定)をはじめとする会期中の関連プログラムにぜひご参加ください。

3 STEAM 教育と気づきの展示

2020 年度からプログラミング教育が必修になり、STEM教育(科学・技術・工学・数学)にA(Art)を加えたSTEAM 教育の重要性も広まりました。本展では、1960 年代から現在まで、プログラミングによって制作された、古くて新しい「生成される芸術」や「芸術と技術の融合領域」作品、現代美術領域でも一般化したVR(人工現実感)や AR(拡張現実感)、高精細映像、人工知能、人間拡張工学(超人スポーツ含む)など、拡がる表現プラットフォームによる作品群をわかりやすく紹介しています。ぜひこの機会に触れてみてください。



■一部展示作品紹介

【名和晃平《PixCell-Bambi #10》2014年 東京都現代美術館蔵 Photo by Ichiro Otani】

【ジュスティーヌ・エマール《Co(AI)xistence》2017年、ビデオインスタレーション(12分)
with 森山未來 / オルタ(大阪大学石黒研究室、東京大学池上高志研究室)© Justine Emard / Adagp, Paris 2020】

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【藤木淳《P055E5510N》2011 年©Jun Fujiki】

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■同時期開催展覧会

企画展

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」
カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展「もつれるものたち」

コレクション展

「MOT コレクション いまーかつて 複数のパースペクティブ」