「巣ごもりシアター」オンラインで新国立劇場のオペラを体験!
ベルカント・オペラの傑作『ドン・パスクワーレ』と超話題作『紫苑物語』を配信
バレエ『ドン・キホーテ』に続き、5月15日(金)からは、ベルカント・オペラの魅力を存分にご堪能いただける『ドン・パスクワーレ』と新国立劇場発の傑作オペラとして音楽界を超え大いに話題を呼んだ『紫苑物語』の2本のオペラが配信されます。
5月の第3週(5月15日(金)15時~5月22日(金)14時)の配信作品は、19世紀前半に活躍し、ロッシーニやベッリーニと共にベルカント・オペラの巨匠として名高いドニゼッティ作曲による愛らしいラブ・コメディ『ドン・パスワーレ』です。
ステファノ・ヴィツィオーリによる演出は、舞台ファンの心をくすぐるイリュージョンのような舞台転換、精緻な舞台美術、絵画のような衣裳、そして4人の主要な登場人物を実に魅力的に描き出したもの。1994年の初演以来イタリア各地で上演され続けており、定評を得ているのも納得です。
とにかく芸達者なキャストたちの演技と歌唱に、客席中から感嘆の声があがり、演目の楽しさと高度な芸術性を客席にしかと伝えた名演として、好評を博しました。鑑賞後には、思わずそっと微笑んでしまいたくなるような品の良い喜劇は、おうちでのくつろぎながらのご鑑賞にもぴったりでしょう。
5月最終週(5月22日(金)15時~5月29日(金)14時)には、新国立劇場発のオペラとして2019年の国内の音楽シーンを席捲した『紫苑物語』を、満を持してお届けいたします。
新作オペラという企画ながら、公演会場には世界初演に立ち会おうと連日満場の観客が集まり、緊張感みなぎるドラマに熱狂した客席からスタンディングオベーションが続きました。その反響は、音楽界は言うに及ばず、演劇界、文学界にまで広がり、「音楽の友」誌の選ぶコンサート・ベストテンへのランクイン、台本を手掛けた佐々木幹郎氏の第1回大岡信賞受賞、さらに、世界的なオペラ賞であるInternational Opera Award 2020のWorld Premiere部門ファイナリスト5作品のうちの1本としてノミネート(受賞作品発表は2020年9月予定)されるほど国内外の話題を巻き起こしています。
昭和の文豪の一人である石川淳が短編の中に壮大に描き出したその世界観を、現代日本を代表する作曲家の西村朗(作曲)、詩人の佐々木幹郎(台本)、三島由紀夫やピーター・ブルックに師事した笈田ヨシ(演出)ら、屈指のクリエーターたちが集結し、音楽劇として幻想的に再現しました。劇場でご鑑賞になった方にも、テレビ放映をご覧になった方にも、まったく初見の方も、じっくりとご視聴いただきたい話題作です。
ぜひ 「#巣ごもりシアター」「#nnttathome」のハッシュタグと共にご感想をお寄せください。
新国立劇場公式ウェブサイト内 巣ごもりシアター案内ページ:https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/
<配信ラインアップ&スケジュール>
◆オペラ『ドン・パスワーレ』(2019年11月9日公演)
配信日:2020年5月15日(金)15:00~5月22日(金)14:00
◆オペラ『紫苑物語』(2019年2月24日公演)
配信日:2020年5月22日(金)15:00~5月29日(金)14:00
<配信予定公演詳細>
◆G.ドニゼッティ作曲
オペラ『ドン・パスワーレ』(2019年11月9日上演)
2019/2020シーズン
全3幕 イタリア語上演/日本語字幕付
【指揮】コッラード・ロヴァーリス
【演出】ステファノ・ヴィツィオーリ
【出演】ロベルト・スカンディウッツィ
ビアジオ・ピッツーティ
マキシム・ミロノフ
ハスミック・トロシャン
千葉裕一
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
大金持ちの老人ドン・パスクワーレが、甥エルネストの恋人ノリーナと医師のマラテスタに一泡ふかされるドタバタ喜劇にして、華やかな声の饗宴をお楽しみいただけるベルカント・オペラの傑作です。ミラノ・スカラ座で初演されて以来、ヨーロッパ各地で上演されているヴィツィオーリの名演出により上演。タイトルロールのスカンディウッツィをはじめ、主要4役には世界から選りすぐりの歌手を迎え、彼らの芸達者ぶりは客席を大いに沸かせました。
【配信日時】2020年5月15日(金)15:00~22日(金)14:00
◆新国立劇場創作委嘱作品・世界初演
西村 朗 作曲 オペラ『紫苑物語』
(2019年2月24日上演)
2018/2019シーズン
全2幕 日本語上演/日本語字幕付
【原作】石川 淳
【台本】佐々木幹郎
【作曲】西村朗
【指揮】大野和士
【演出】笈田ヨシ
【出演】髙田智宏、大沼 徹、清水華澄、臼木あい、村上敏明、河野克典、小山陽二郎 ほか
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京都交響楽団
「日本発のオペラを世界に」という大野和士オペラ芸術監督の願いのもと、2019年に世界初演され話題沸騰となった作品です。歌詠みの家に生まれ、才能がありながらも歌の道を捨て、弓の道へと邁進する主人公を描いた石川淳の同名の小説を原作に、作曲・西村朗、台本・佐々木幹郎、演出・笈田ヨシら一流アーティストの力を結集してオペラ化。刺激的でエネルギー溢れる新たな舞台作品の誕生は大きな注目を浴び、世界的なオペラ賞であるInternational Opera Award 2020のWorld premiere部門にもノミネートされています。(受賞作品発表は2020年9月予定)
【配信日時】2020年5月22日(金)15:00~29日(金)14:00
各演目配信ページ(新国立劇場公式ウェブサイト内)は、配信開始日間近に開設し、巣ごもりシアター案内ページ(https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/)にて、お知らせいたします。
~巣ごもりをもっと楽しく!関連動画~
新国立劇場のYouTubeチャンネルでは、配信2作品に関連したトークイベントの模様や、出演者からのコメントなど、ご視聴前に見るとより一層、“鑑賞”の楽しみが深まる動画を多数公開しております。ぜひ、ご活用ください。
◆『ドン・パスクワーレ』
関連動画 再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PLdTyoXj-iYLuLOuf7mOoQtCUE8HisJGT8
出演者からのショートコメントと、公演のダイジェスト映像をご紹介しております。
◆『紫苑物語』
関連動画 再生リスト:https://www.youtube.com/playlist?list=PLdTyoXj-iYLumaMnDsmVqrTIbrojGuuaB
作曲家 西村 朗と指揮を務めた新国立劇場オペラ芸術監督の大野和士による対談や、リハーサル映像などをご紹介しております。
新国立劇場 「巣ごもりシアター」とは
新型コロナウイルス感染症対策に係る政府等の要請及び緊急事態宣言を受け、現在新国立劇場は2月26日の公演を最後に、主催公演を全公演中止しております。
お客様を劇場にお迎えできないこの状況下においても、新国立劇場を応援してくださる皆様と常に共にありたいという思いから、“巣ごもりシアター”として名付けたオンラインでのサービスを、4月10日より開始いたしました。
配信初作品のオペラ『魔笛』の再生回数は、配信期間1週間のうちに3万回以上に達し、そして第2作の『トゥーランドット』は4万回弱、そしてオペラ3作品に続いて配信を開始したバレエ『マノン』については、国内外問わず約3万6000回と多くのアクセスをいただきました。
舞台芸術ファンはもとより、「日ごろ劇場に足を運ぶ機会は少ないけれど、ちょっと見てみたい!」という方にも、今だからこそできる「おうちでできる体験イベント」として、気軽に“ご観劇”いただけます。
また、新国立劇場の演劇作品もご自宅でお楽しみいただくべく、“巣ごもりシアター おうちで戯曲”が4月23日から始動。当劇場のために書き下ろされた戯曲を、2週間限定で劇場ウェブサイトにて公開をしております。演劇の土台であり、稽古場での設計図である戯曲を、自分流に楽しむことができる試みとして、話題となっています。
再び安心して新国立劇場に御来場いただける日が訪れるまで、舞台芸術の力を支えに「巣ごもり」をしていただければと願っております。
「巣ごもりシアター」総合案内ページはこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/
「巣ごもりシアター おうちで戯曲」はこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/play/sugomori_gikyoku/