KINJO個展「ARAKAWA GARDENER」
アーティスト/スケーターのKINJOによる個展。「暗闇に光る目」「色とりどりの毒蛇」をモチーフにしたペインティングを描き、今回の展示では、少年ジャンプを支持体にして「シリアルのパッケージ」を描いた作品など、新作のペインティングが発表されます。
2F「OIL by 美術手帖」でKINJOの個展を開催いたします。KINJOは東京都足立区に拠点を持つアーティスト/スケーターです。KINJOのペインティングのモチーフは「暗闇に光る目」「色とりどりの毒蛇」など、カウンターカルチャーに多く用いられる怪しげな記号です。しかしこれらの刺激的なモチーフは、描いては消しという往復の作業のなかで、アウトラインや色面が薄ぼけて曖昧で、なおかつ愛嬌のある姿に変化していきます。このような制作は、抽象表現主義末期から登場したキャラクター抽象絵画の文脈に接続されて考えられますが、KINJOの場合は、記号やキャラクターが自身のポートレートのように「個人的な存在」に変容していくのが特徴です。KINJOは、荒川の橋の下にスタジオを構え、日々制作を続けています。今回展覧会のタイトルとなっている「ARAKAWA GARDENER」とは、KINJOのスタジオから荒川を挟んだ向かいの河川敷に、無許可でガーデニングを続ける老人からインスピレーションを受けて付けられました。行政から何度も退去を勧告され、台風の増水で流されても、その老人はずっと荒川の河川敷に桃源郷のような空間をつくり続けています。足立区の荒川沿いの地域に暮らし、橋の下にアトリエがあり、橋の下でスケートボードをして暮らしているKINJOの「半都市・半郊外」的な視点もまた、カウンターカルチャーのエッジーな概念を「緩やかな視点」で解体し、荒川の河川敷の風景に溶け込ませているのです。今回の展示では、少年ジャンプを支持体にして「シリアルのパッケージ」を描いた作品など、新作のペインティングが発表されます。
<アーティストプロフィール>
KINJO
アーティスト/スケーター。2020年9月に個展「UNDER THE BRIDGE」(PARCEL、東京)を開催。
<作品販売について>
本展出品作品の販売は、渋谷パルコ2F店舗「OIL by 美術手帖」では11月5日(木)17:00から、ECサイト「OIL by 美術手帖」(oil.bijutsutecho.com)では11月7日(土)16:00からとなります。
Information
イベント期間2020.11.5 - 2020.11.18
会場2F「OIL by 美術手帖」
その他HP:http://oil-gallery.bijutsutecho.com
Twitter:@OILbyBT
Instagram:@OILbyBT