田中伽奈芽の個展「Downgrade or upgrade」カシソメミヤギャラリーにて7/5より開催
東京を中心として主に絵画の創作活動をしているアーティスト田中伽奈芽が、個展「Downgrade or upgrade」展をタカシソメミヤギャラリーにて開催いたします。
■ 展示概要
田中伽奈芽「 Downgrade or upgrade」展
● 会期:2023年7月5日(水)~7月29(土)
● 会場:タカシソメミヤギャラリー
(〒112-0014東京都文京区関口1-24-8)
● TEL:03-3267-0337
● HP:http://www.takashisomemiyagallery.com
● 営業時間:13:00~18:00
● 定休日:日曜日、月曜日、火曜日、祝日(7月21、22日は臨時休業)
● 最寄駅:東京メトロ 有楽町線 江戸川橋駅徒歩5分
東京メトロ 東西線 早稲田駅 徒歩13分
■ Takashi Somemiya Galleryより
個人を特定させないモザイクは人為的な加工ですが、不安定な通信状況や機器の不具合から起こるいわゆるバグは意図しない事故です。テレビの偏向報道やインターネット上の切り抜きなど、正しい情報を得るだけでもスキルが必要です。このような時代だからこそ、田中の作品からは誤解による人の脳の危うさを突き付けられている感覚を憶えます。ぜひこの機会に田中伽奈芽の作品をご高覧下さい。
■ 作家コメント
私はこの展示で街中に溢れる看板やデジタル上の記号イメージを用い「一部低解像度の絵画」を制作した。これらはカンバスの一部分をモザイク状に均一化した単位で描かれる所とそうでない所を持ち合わせ、絵をリアルに鑑賞しているにも関わらず部分的に解像度が落ちて見えることを意図的に表現した作品だ。モチーフについては街中で看板を見た時や、スマホ中のメッセージから着想したもので全て構成される。
私が作品を通して提示したいのは、物理的で生々しくありながらもデジタル社会の等身大としてモチーフ選択することで、社会の思考が浮き彫りになってくるのではないかという事である。具体的にはNFTの流通やデジタル描画での作品制作が増え、画像としての作品はデジタル上で飽和している。私はその無秩序に使用される画像や繰り返し転用されていくイメージをモザイクという形で表現し、下書き段階で高解像度画像の一部を低解像度にし絵の一部を欠落させることを意図的に行った。それはデジタルシフトへの反抗的態度とも取れるし、絵画の一部を欠落させる自傷行為とも取れるのだと思う。
しかし絵画の面白いのはその思考が全てではく矛盾や問いかけをすることが可能であることだ。まったく違う可能性を考えたりもするし、社会と自分の絵を重ねてみたりもする。描画方法やそのトーン幅を試して面白い絵肌と見え方ができたら良いと思う。
■ 作家プロフィール
田中伽奈芽 (Kaname.T)
東京中心に主に絵画の創作活動をしている。オーダードローイングやオリジナルシルクスクリーンをプロデュースするなどジャンルを問わないスタイルで活動をしている。作品展示、グッズ展開、ライブペインティング、音楽ジャケット、テレビ局にも作品提供、演出協力を行っている。
今後もさらに大きな作品作りに取り組みたいと、積極的に活動の領域を広げている。
● Instagram:https://www.instagram.com/kaname__tanaka